A
制御設計
5 TOPICSTOPIC 01制御設計
キーエンス、PLC「KV-X」にロボット機種を選ぶだけで設定完了の「Robot Library」
キーエンスは、PLC「KV-Xシリーズ」に、産業用ロボットの機種を選ぶだけで設定が完了する新機能「Robot Library」を追加した。KV-Xシリーズは高速性・接続性・使いやすさを大幅に向上させたPLCとして展開されており、今回の機能追加はその接続性を産業用ロボット領域へ広げるものになる。
+TAKE IT TO THE FIELD現場での活用アイデア+
ロボット連携案件でいちばん時間を食う「PLC⇔ロボット間の通信設定の手組み」を、機種選択ひとつに置き換えられるかがポイント。KVシリーズ+ロボットの案件を持っているなら、第一歩はキーエンス営業に「自分の使うロボット機種が対応リストに入っているか」「KV STUDIOのどのバージョンから使えるか」を確認すること(情報収集はコストゼロ)。三菱メインの自分としても他人事ではなく、次回のPLC選定比較表に「ロボット接続の設定工数」という行を1行追加しておくと、客先への提案時にキーエンス・三菱・オムロンを同じ物差しで比べられる。機能自体はKV-Xユーザー向けなので、三菱側で同等の省力化(PLCopen対応やユニットのパラメータ化)がどこまでできるかを併記すると提案の説得力が増す。
TOPIC 02制御設計
「不要なブランチを整理して」でDドライブ全消失——AIエージェント事故の実録
個人開発者がエディタCursorのAIエージェントに「不要なブランチを整理して」と依頼したところ、Dドライブ配下のデータが全て消失した(ゴミ箱にも残らず)。Cursorのチャット履歴・ターミナル履歴も失われたため、実行されたコマンドは特定できていない。AIに事後分析させた結果、推定される原因として git clean -fdx の誤爆などが挙げられている。
+TAKE IT TO THE FIELD現場での活用アイデア+
GX WorksのプロジェクトやCAD図面が入った設計PCでClaude CodeなどのAIエージェントを使い始めるなら、この事故は他山の石。今日やる第一歩は3つ——①エージェントの自動実行(自動承認)モードを切り、削除系コマンドは毎回手動承認にする、②ワークスペースは必ず案件フォルダ単位で開き、ドライブ直下やホームで開かない、③設計データのバックアップが「エージェントの届かない場所」(別ドライブや客先NAS、Windowsファイル履歴)にあるかを確認する。全部コストゼロ。これはCursor固有の話ではなくエージェント全般で起こり得る構造的なリスクなので、「AIに任せる範囲」と「人間が承認する範囲」の線引きを自分ルールとして紙1枚にしておくと、社内展開時の説明資料にもなる。
TOPIC 03制御設計
パワポでHMIを自作、Keyence PLCとOPC UA接続する変化球
PLCエンジニアによるnote記事。ExcelにAIが付いてマクロを簡単に作れるようになり、PLCのコメント表作成やレシピ代わりの現在値読み書きに活用が広がる中、WordやPowerPointでもマクロが使える点に着目。PowerPointでHMI風の画面を作り、Keyence PLCとOPC UAで接続してみた試みを紹介する。格安のHMIアプリが豊富にある時代なので、あくまで「こんなこともできる」という参考の位置づけで、紹介ファイルも配布している(マクロ無し版)。
+TAKE IT TO THE FIELD現場での活用アイデア+
本命はパワポHMIそのものではなく「OPC UAをOfficeから叩けると、手元の試験・デバッグ用モニタが自作できる」という点。第一歩は、事務所の試験用PLC(KV-8000系やiQ-RのOPC UAサーバ)で匿名認証のOPC UAを立て、まず無償のUaExpertでデバイス値が読めるところまで確認する(手持ち機材だけ・コストゼロ)。読めたら記事の方式(C#製DLLをVBAから呼ぶ)でボタン・ランプを1点ずつ試す。注意点は記事自身も明記している通り、パスワード無しのOPC UAは本番環境ではあり得ないこと。量産設備の正式HMIには使わず、立ち上げ時の仮モニタや教育・デモ用途に割り切るのが正しい使い方。
TOPIC 04制御設計
QシリーズPLC+QJ71C24-R2でバーコードリーダーを読む設定・手順まとめ
三菱電機QシリーズPLCとシリアル通信ユニット「QJ71C24-R2」を使い、バーコードリーダーからデータを読み込むための基本設定とプログラムのポイントを整理したnote記事。現場での実装時の参考用と位置づけられ、参考動画も添えられている。
+TAKE IT TO THE FIELD現場での活用アイデア+
現役で動いているQシリーズの改造案件で「トレーサビリティのためにバーコード読取を足したい」という要求は今もよく来る。この記事は無手順プロトコルの通信設定(ボーレート・パリティ・ストップビットをリーダー仕様に合わせる)から、FROM命令でバッファメモリから受信データをデバイスへ転送し、TO命令で受信バッファをクリアする、という受信処理の型まで載っているので、そのまま虎の巻になる。第一歩は手元のQ案件のベースユニット空きスロットとQJ71C24-R2の調達性(新品・中古とも数万円クラス)を確認し、試験機でリーダー1台の空振り読取まで通すこと。ハマりどころは通信パラメータの不一致がほとんど、というのも記事の指摘通りで、リーダー側設定シートを客先に必ずもらうのが時短のコツ。
TOPIC 05制御設計
GAS×Slackで「今日締切のタスク」を毎朝自動リマインド
非エンジニアが身近な道具で仕事を自動化するレシピ集「Claude Codeのとなりの自動化」シリーズの第2回。Googleタスクにやることを溜め込んでいるのに開くのを忘れ、締切当日の夕方に気づく——原因は「タスクは自分から見に行かないと存在しない情報」だから、という整理のもと、通知が来れば嫌でも目に入るSlackへ、GAS(Google Apps Script)で毎朝自動リマインドを送る仕組みを作る。
+TAKE IT TO THE FIELD現場での活用アイデア+
図面提出・検図期限・客先報告書などの「締切物」の管理をカレンダーの記憶頼みから通知駆動に変える話。第一歩はGoogleタスクに今抱えている納期物を全部入れ、記事の手順(Slack Incoming Webhook発行→GASプロジェクトでTasks APIを有効化→毎朝7時のタイマートリガー)で通知を1本飛ばすこと。コードは2関数・計30行程度で全て無料、サーバも不要。職場がSlackでなければ通知先をGmail送信(MailApp)に差し替えても成立する。注意点は記事の通りWebhook URLはAPIキーと同じ扱いで公開厳禁、完了タスク混入を防ぐshowCompleted:falseの指定を忘れないこと。まず自分一人分で1週間回し、効いたら課内の定例報告物にも広げる。
B
フィールド業務
6 TOPICSTOPIC 06フィールド業務
安川電機×ソフトバンク、フィジカルAIで柔軟物体ハンドリングを実証
安川電機とソフトバンクは、AIロボット「MOTOMAN NEXT」で開発する柔軟な物体のハンドリングシステムを実証した。実証はNVIDIAの協力の下で行われ、ソフトバンクが開発を進める「AIデータセンター GPUクラウド」をフィジカルAI(人工知能)の開発基盤として活用している。安川電機からも一次発表としてニュースリリースが出ている。
+TAKE IT TO THE FIELD現場での活用アイデア+
「柔らかい・形が定まらないワークは自動化を諦める」という長年の前提が、フィジカルAI(実機を動かすAI)で崩れ始めたという先読み材料。フィールドエンジニアとしての第一歩は、客先の工場で「柔軟物が理由で自動化を見送った工程」——ハーネスの整線、袋物・シート材の取り回し、柔らかい食品容器など——を1つずつメモに起こしておくこと(コストゼロ)。次にSIerや安川系代理店との打ち合わせで「MOTOMAN NEXTの柔軟物ハンドリングはこの工程に届くか」を聞いてみる。導入自体はGPUクラウド前提の大掛かりな話でまだ数年単位だが、「どの工程が候補か」を先にリスト化している技術者は、案件が動いた瞬間に提案側に回れる。
TOPIC 07フィールド業務
ソレノイドバルブ即答チェック——ダブルは「バルブ位置」を保持するだけ、停止設計は逆算で
パナソニックの設備開発出身と自称する設備系技術者・enginner_dog氏のX投稿。ソレノイドバルブを「シリンダーという筋肉へ空気を振り分ける弁」と定義し、2位置弁のシングル(コイル1つ・信号が切れるとバネで初期位置へ復帰)とダブル(コイル2つ・逆側の信号が入るまで切替位置を保持)を解説する。核心は、ダブルが保持するのは「バルブの切替位置」であってシリンダーの停止位置ではないという点で、停電しても残圧があればストローク端まで動くことがあるため「把持や吸着はダブル一択」ではないと指摘。停電時にどう動かしたいか・エアが抜けたときワークをどう守るかから逆算してバルブと落下防止機構を設計すべきと説く。
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さらに熟練者のトラブルシュートとして、いきなりラダーを開かず、周囲の安全を確認してバルブの手動操作部を押し、動けば電気指令側(PLC出力・配線・コネクタ・コイル)、動かなければ空圧・メカ側(供給圧・配管・スピコン・バルブ本体・シリンダー)を疑う——ボタン1つで調べる範囲を半分にできる、という切り分け手順を紹介している。
情報源X @enginner_dog (2026/07/13) /
出典を読む ↗ +TAKE IT TO THE FIELD現場での活用アイデア+
明日の現場でそのまま使える切り分け手順。シリンダー不動作の呼び出しを受けたら、ノートPCを開く前にまず(安全確認の上で)バルブの手動操作部を押す——これを自分のトラブルシュート手順書の1行目に正式に書き加える。設計側では、新規治具・改造のバルブ選定時に「停電時・エア断時にワークとシリンダーがどう動くか」を検図チェックリストに1項目追加する。どちらもコストゼロで今日からできる。把持・吸着系で「ダブルだから安心」と思っている設備があれば、残圧での挙動を一度実機確認しておくと、客先での「停電後にワークが落ちた」型のクレームを未然に潰せる。
TOPIC 08フィールド業務
ライトカーテンとエリアセンサは別物——人を守る用途にエリアセンサは絶対NG
同じくenginner_dog氏のX投稿。セーフティライトカーテンは投光器と受光器が向かい合い、光が1本でも遮られたら即座に出力を切る安全機器で、壁で仕切れる場所は安全柵、材料の出し入れが頻繁な場所はライトカーテンと使い分ける。「止める」だけでは半人前で、遮られた瞬間に動力そのものを遮断し、手を抜いただけでは復帰せず人がリセットして初めて再起動できるところまでセットで安全機器だと説く。現場の難所は光軸調整で、ミリ単位のズレが振動で入光不安定になり「たまに止まる」チョコ停を生む。そして見た目がそっくりな「エリアセンサ」は物体検出用で、故障してもONを出し続けることがあるため人を守る用途に使うのは絶対NG——ライトカーテンは安全規格の認証済みで故障を自己診断して出力を切る、価格が数倍違うのには理由がある、と締める。
情報源X @enginner_dog (2026/07/13) /
出典を読む ↗ +TAKE IT TO THE FIELD現場での活用アイデア+
客先設備の「安全機器の棚卸し」という営業を兼ねた点検ネタになる。第一歩は次回の客先訪問時、人の出入りがある開口部に付いている多光軸センサの型式を1台分控えて、それが安全認証品(セーフティライトカーテン)か物体検出用(エリアセンサ)かをメーカーサイトで確認すること(コストゼロ)。もし人を守る位置にエリアセンサが付いていたら、それは重大な指摘事項として報告でき、是正提案(安全カテゴリに応じた機器選定+リセット回路)につながる。もう一つの実務適用は「たまに止まる」設備への対応で、原因不明のチョコ停はまず光軸ズレ・取付部の振動を疑う——ソフトを疑う前にハードを完璧に、という順番を保全チームと共有しておく。
TOPIC 09フィールド業務
大成建設×ファナック、混載パレットから必要な数だけ取り出すAIピッキング
大成建設はファナックと共同で、複数製品を1枚のパレットに混載した状態から、必要な製品を必要な数量だけ自動で取り出すピッキングシステムを開発した。AIを活用した混載品パレット対応のピッキングシステムと位置づけられている。
+TAKE IT TO THE FIELD現場での活用アイデア+
従来のロボットピッキングは「単一品種・整列済み」が前提で、混載パレットは人手仕分けに落ちるのが定番だった。この開発は「混載だから自動化不可」という提案時の断り文句を見直す材料になる。第一歩は、客先の出荷・仕分け工程で「混載が理由で自動化を諦めた場所」があるかをヒアリングで拾っておくこと(コストゼロ)。元記事では事前の商品データ登録を不要にする3次元認識が特徴とされており、マスタ整備の工数が障壁でボツになった過去案件があれば再検討の余地がある。導入は設備投資規模(ロボット+ビジョンで数百万円〜)になるので、まずは事例情報の収集と、ファナック系SIerへの適用可否の照会から。
TOPIC 10フィールド業務
三菱電機、ホイスト等のFA産業機器子会社をKonecranesへ譲渡(出資70%)
三菱電機は、ホイストやギアモーターなどを手掛ける100%子会社・三菱電機FA産業機器の株式譲渡契約を、クレーン大手のKonecranes(フィンランド)と締結した。譲渡完了後の出資比率はKonecranes 70%・三菱電機30%となり、社名も変更される予定。三菱電機FA産業機器の2025年度売上高は166億円・従業員400人に対し、Konecranesは売上高7700億円規模・従業員約1万6500人で50カ国以上に展開する。関係官庁の許認可取得等を踏まえ2026年度上半期中に完了予定。
+TAKE IT TO THE FIELD現場での活用アイデア+
現場への実害がありうるビジネスニュース。客先工場の天井クレーン・ホイスト・ギアモーターに三菱電機FA産業機器製が入っているなら、保守窓口・補修部品の供給ルート・型式体系が今後変わる可能性がある。第一歩は、担当客先に納めた(または客先設備に付いている)同社製ホイスト・ギアモーターの型式と納入年を1枚のリストに棚卸しすること(コストゼロ、次回定期点検のついでで可)。その上で代理店・商社に「譲渡完了後のサポート体制と部品供給の継続性」を確認しておく。譲渡は2026年度上半期中に完了予定なので、今期の保全計画・予備品発注の前に確認を済ませておくと、客先への説明で後手に回らない。
TOPIC 11フィールド業務
Googleフォーム→GAS→Sheets台帳で問い合わせ・連絡対応を「担当と期限が見える」運用に
Googleフォームの通知メールだけで問い合わせ対応を回すと、月20件を超えたあたりから「誰が対応中か分からない」「返信期限が残らない」「高優先度の問い合わせが埋もれる」「営業メールを削除すると履歴が残らない」といった問題でつらくなる——という課題整理のもと、小規模チーム向けに Googleフォーム→Apps Script→Google Sheets台帳→Gmail通知 のスターターを作った、というZenn記事。大規模なCSツールではなく、Google Workspace内で始める軽量な問い合わせ管理と位置づける。
+TAKE IT TO THE FIELD現場での活用アイデア+
「問い合わせ」を「現場からの不具合連絡」に読み替えるとそのまま使える。客先や製造現場からの不具合連絡が電話とメールに散らばって、誰がボールを持っているか分からなくなる——あの状態をフォーム1本に集約する。第一歩はGoogleフォームで「不具合連絡票」(設備名・症状・緊急度・写真添付)を作り、記事のスターター構成で回答をSheets台帳に自動記帳して連絡IDを採番すること。Googleアカウントがあれば無料で、記事はテンプレート配布もある。緊急度「高」だけメール通知を飛ばすようにすれば、夜間の重要連絡の見落とし対策にもなる。注意点は客先名・設備情報を載せるなら共有権限を対応メンバーだけに絞ること。まず1客先・1ラインで1カ月試して、紙の連絡メモと突き合わせるのが確実。
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