ホーム / AI × FA ダイジェスト / 2026-07-31 A
制御設計 5 TOPICS TOPIC 01 制御設計
製造業の生成AI事例756件の分類——設計・開発83件に「制御コード作成支援」 ものづくり新聞(株式会社パブリカ運営)が2026年7月17日、製造業DX事例データベースから生成AI関連の事例756件(2026年6月末現在)を分析した結果を公開した。活用領域の内訳は、経営・全社ナレッジ活用が243件で最多、次いで生産現場・工場運用が130件、設計・開発・エンジニアリングが83件、営業・顧客接点が76件、ロボット・フィジカルAIが66件、保全・設備診断が43件、品質管理・検査が33件、SCM・調達・物流が32件、研究開発・材料探索が23件、その他・横断テーマが27件。設計・開発83件の中身として「仕様書作成、制御コード作成支援、ソフトウェア開発支援、シミュレーション効率化」が挙げられている。
概要の続きを読む+ 使われているツールはMicrosoft Copilot、ChatGPT Enterprise、Google Gemini、Claude、RAG、AIエージェント。レポートは傾向として「検索から業務実行支援へ」の進化を指摘し、設計資料・品質文書・設備マニュアルなど既存の社内情報資産を活用する領域で期待が高まっているとしている。
情報源 PR TIMES(ものづくり新聞) (2026/07/17) /
出典を読む ↗ + TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + この756件の分布は「どこから手を付けると外れないか」の地図として使える。最多の243件が社内文書検索であることは、いきなり制御コード生成を狙うより、まず手元の設計資料を検索可能にする方が成功事例が厚いという意味だ。最初の一歩は、自分の過去プロジェクトのGX Works3のプロジェクト説明・仕様書・不具合報告書をひとつのフォルダにまとめ、NotebookLMかGeminiに放り込んで「この装置で過去にインターロックをどう組んだか」と聞けるようにすること。無料枠で今日できる。次の段階が設計・開発83件の領域=制御コード作成支援だが、ここは「ゼロから書かせる」ではなく「自分が書いたラダー/STのレビュー役」から入るのが安全。コストは、社内資産を外に出さない条件が付くなら有償プラン(ChatGPT Enterprise / Gemini Enterprise系)が必要で月額は一人あたり数千円規模から。注意点は、この756件が「公表された事例」の集計であること——うまくいかなかった導入は数に入らないので、成功率の指標として読まないこと。
TOPIC 02 制御設計
オムロンのIO-Linkマスター「GDシリーズ」が想定超えのヒット——売りは新機能でなく工数削減 製造現場のIoT化の基盤として国際標準規格「IO-Link」の普及が進む一方、現場ではエンジニアが煩雑な設定や割り付け作業に追われていた。オムロンのIO-Linkマスター「GDシリーズ」は、そうした現場のエンジニアリング工数の削減を目指して開発された製品で、想定を上回るヒットを記録しているという。MONOistは同製品を「使い勝手にこだわったオープンなIO-Linkマスター」と紹介し、企画背景や特徴を取材している。
+ TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + IO-Linkを「センサをデジタル化する規格」ではなく「立ち上げ時間を買う規格」として見直すきっかけにしたい。最初の一歩は、次に自分が担当する装置で、アナログ入力ユニット+個別配線で組もうとしているセンサ群を数えてみること。10点を超えるなら、IO-Linkマスタ1台に集約したときの端子台数・配線本数・図面枚数を試算して比較する。ここまでは見積り作業だけなので費用ゼロで今日できる。次の段階は、実際に1台デモ機を借りて「センサを繋いだ瞬間に型式が読めるか」「同型センサへ設定をコピーできるか」を自分の手で確かめること——カタログの謳い文句と現場の体感が一番ズレるのがここ。コスト感は、マスタユニット本体が数万円規模、IO-Link対応センサは非対応品より1〜2割高いのが一般的なので、投資回収は「部品代」ではなく「立ち上げ工数と保守時の設定復元」で説明する必要がある。注意点として、既存装置への後付けは効果が薄い。効くのは新規設計と、センサ交換が頻発している設備の更新時。
TOPIC 03 制御設計
統合コントローラ時代の落とし穴——「機器は1台にまとめても、診断まで1つにまとめてはいけない」 X上でFA現場のエンジニアが、最近のコントローラがPLC、モーション、ネットワーク、データ収集まで1つにまとまり始めている状況について指摘している。統合により盤内機器が減り、開発ソフトも減り、軸間の同期も取りやすくなる一方で、トラブル対応まで簡単になるとは限らない。以前なら「PLCは正常」「モーションCPUが異常」「通信ユニットが落ちている」と機器ごとに切り分けて見られたが、統合するとその境界がプログラムの中へ隠れてしまう。そのため、シーケンスタスクは動いているか、モーション演算は正常か、各軸通信は生きているか、データ収集は続いているか、画面だけが止まっていないか——ここを別々に確認できるようにしておくべきだと述べ、「機器を一つにまとめても、診断まで一つにまとめてはいけない」と結んでいる。
情報源 X / @shin_debug_ai (2026/07/30) /
出典を読む ↗ + TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + これは次の設計で今日から仕込める話で、しかもタダ。最初の一歩は、統合コントローラを使う案件で「診断用デバイスマップ」を1ページ作ること——シーケンススキャン生存、モーション演算生存、各軸通信生存、データ収集タスク生存、HMI通信生存の5系統に、それぞれ専用のビット(例: D9000台のブロックを診断専用に予約)を割り付け、各タスクが自分で自分の生存フラグをトグルする。ラダー数十行で済む。次の段階は、そのフラグをHMIの隠しページに一覧表示させ、電話サポート時に「診断ページの5つのランプを読み上げてください」で切り分けが終わる状態にすること。客先まで行かずに原因が半分絞れるので、遠方案件ほど効く。コストはゼロ(既存のデバイス領域とHMIページを使うだけ)。注意点は、この診断ビットを後から足そうとすると既存のデバイス割り付けと衝突すること。だから着手時のデバイス設計の段階で領域を確保しておく——後付けで一番揉めるのがアドレスの空きだから。
TOPIC 04 制御設計
AIの出力を全件チェックしない——GASで「抜き取り監査+重要案件は強制レビュー」を組む AIが作った問い合わせ返信を人が全件確認していると、下書き生成を自動化しても確認負荷は残る。しかし単純に「10件に1件だけ確認する」運用へ移ると、契約・返金・個人情報などの重要案件を見逃すという問題が生じる。この記事は、Google SheetsとGoogle Apps Scriptを使って、この二律背反を解く仕組みを扱っている。タイトルが示す構成要素は3つで、「強制レビュー」「再現可能な抽出」「停止条件」である。
情報源 Qiita GAS / Miraigent (2026/07/29) /
出典を読む ↗ + TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + これはAI返信の話に見えて、実は「AIに任せた業務をどう検収するか」の型なので、制御設計の帳票AIにそのまま移植できる。最初の一歩は、いま手作業で作っている定型書類——たとえば検査成績書のコメント欄や、客先報告書の不具合所見——をAIに下書きさせる仕組みを作るとき、同時に「全件見ない前提」で設計すること。具体的には、スプレッドシートに1行1件で下書きを溜め、ランダム抽出用の列に固定シードのハッシュ値を入れておく(再現可能な抽出)。次の段階が強制レビューの条件定義で、制御設計なら「安全関連の記述を含む」「規格番号に言及している」「客先名が特定顧客」の行はサンプリング対象から外して必ず全件人が見る、という振り分けをGASの条件式で書く。ここが一番大事で、AIに任せてよい領域と絶対に任せない領域を先に線引きする作業そのものが価値になる。コストは無料(GASもSheetsも標準機能、AI部分はGemini APIの無料枠から試せる)。注意点は停止条件を必ず入れること——抜き取りで不良が2件続いたら自動生成を止めて全件レビューに戻す、くらいの荒い条件でいい。止まらない自動化が一番危ない。
TOPIC 05 制御設計
「今の値」しか返さない関数を「履歴」に変える——GASで日次1行を貯める型 毎日の数字を後から並べて見返したい場面がある。為替、在庫、アクセス数など、今日いくつだったかではなく、先週から今日までどう動いたかを見たいケースだ。スプレッドシートにはGOOGLEFINANCE("USDJPY")という関数があり為替の現在値は一発で出るが、これは「今の値」しか返さない。セルの中身は毎回上書きされるので履歴が残らず、昨日いくらだったかはどこにも記録されない。そこで筆者は、外部APIから毎朝レートを取得してシートの下に1行ずつ足していく仕組みをGoogle Apps Script(GAS)で作った。記事は、その実装が動くまでに3か所つまずいた経緯をまとめたものである。
情報源 Zenn gas / オートマ工房 (2026/07/30) /
出典を読む ↗ + TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + 「今の値しか見えない」問題は制御の現場に山ほどある。HMIの現在値表示、装置の稼働ランプ、電力量計の積算値——どれも今の状態は分かるが、先週からどう変わったかは誰も持っていない。最初の一歩として、この記事の型(GASのトリガーで毎朝1回走らせ、シートに1行追記する)をそのまま自分の業務に当てて、まず何を毎日1行にしたいかを決める。おすすめは客先装置の日報だ。現場から送られてくる稼働台数・チョコ停回数・不良数をGoogleフォームで入力してもらい、その回答をGASで日次サマリ行として別シートに積む。フォームとGASとシートだけなので費用は無料、実装は半日。次の段階は、貯まった30行を丸ごとGeminiに貼って「この2週間でチョコ停が増えた日と、その前日の変更点を突き合わせて」と聞くこと——1行ずつでは見えない傾向が、履歴になった瞬間に質問できるようになる。コストは無料枠で足りる(GASの1日あたりのトリガー実行時間と外部API呼び出し回数に上限がある点だけ確認)。注意点は、記事のタイトル通り「動くまでに3か所つまずく」類の作業だということ。初回は必ず手動実行で動作確認してからトリガーに載せる。無人で失敗すると気づくのが数週間後になる。
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フィールド業務 3 TOPICS TOPIC 06 フィールド業務
DMG森精機の自律走行ロボット第2世代——認識処理3倍、連続稼働3.6倍 DMG森精機は、自律走行ロボットの第2世代モデル「WH-AMR 10 2nd Generation」の販売を開始した。従来機と比べて認識処理速度が3倍、連続稼働時間が3.6倍になり、他社製品との連携も可能になった。認識処理の高速化と稼働時間の延長という2点が同時に改善されている点、そして自社製品だけで閉じずに他社製品と組み合わせられるようになった点が第2世代の要旨である。
+ TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + AMR導入の検討で最初に効くのは、実は「他社製品との連携も可能になった」の一行だ。搬送ロボットは単体では価値が出ず、ラインの装置側と話が通じて初めて無人化になる。最初の一歩は、自分が関わっている工場で「人が台車で運んでいる区間」を1つ選び、その両端の装置に外部から起動をかける手段があるかを確認すること——具体的には、装置側に搬入完了/搬出要求を出せる空き接点かEtherNet/IPのタグがあるかを図面で確認する。ここが無い装置はAMRを買っても待機時間が消えないので、AMRの見積もりより先にこの確認をする。費用はゼロ、図面を見るだけ。次の段階は、その区間の1日あたりの搬送回数と1回の所要時間を実測すること。AMR導入は台数が少ないと投資回収が見えないので、この実測値がそのまま提案の根拠になる。コスト感として産業用AMRは1台あたり数百万円規模が相場で、加えて走行経路のマップ作成と安全評価の初期費用がかかるため、単発の省力化ではなく複数区間をまとめて計画するのが前提。注意点は、連続稼働時間が伸びたぶん充電計画が甘くなりやすいこと——3.6倍でも無限ではないので、充電ステーションの位置と休憩サイクルは初期設計で決めておく。
TOPIC 07 フィールド業務
フィジカルAI時代の安全性は「後付け」でなく「設計の核心」へ AIがデジタル空間を超えて物理世界に踏み出す「フィジカルAI」の時代に入り、ロボットを開発する上での「安全性」をどのように定義し直すべきかが問われている。MONOistの記事は、この問いに対して安全性を「後付け」ではなく「設計の核心」に置くべきだという立場から、フィジカルAI時代のロボティクス新標準を論じている。
+ TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + 今日から実務に落とすなら、AI搭載機器を扱う案件で「安全は何で担保されているか」を必ず紙に書かせることから始めたい。最初の一歩は、AIビジョンやAI判定を組み込んだ装置の仕様を受け取ったとき、「AIが誤判定したときに人が怪我をしない仕組みは何か」を1行で答えてもらうこと。答えが「AIの精度が99%だから」なら赤信号で、正しい答えは「AIの判定結果に関わらず、safety機器(ライトカーテン、非常停止、セーフティリレー)が独立して止める」でなければならない。この確認は打ち合わせで口頭でできるので費用ゼロ、今日からできる。次の段階は、その独立性を図面で証明できるようにすること——AI判定の信号が安全回路に入り込んでいないか、安全PLCと制御PLCの境界がどこかを配線図上で指差せる状態にしておく。客先の安全審査で必ず聞かれる部分でもある。コストは、安全系を独立させるぶん安全PLC・セーフティリレーの部品代が数万〜数十万円上乗せになるが、これは削れない費用として最初から見積もりに入れる。注意点として、この記事は問題提起の段階で、具体的な規格の改定が確定したという話ではない。規格番号を客先に断言しないこと。
TOPIC 08 フィールド業務
旧型PanelViewからプログラムが取り出せない——3経路とも全滅の実例 r/PLCに、古いPanelView HMI(型式2711P-RP1)からプログラムを取り出そうとして全ての手段が失敗したという相談が投稿された。投稿者が試したのは3経路。1つ目はUSBメモリへのファイル転送で、複数の容量とフォーマット形式を試したがHMI側がUSBメモリを認識しなかった。ただし同じポートにキーボードやマウスを挿すと動作する。2つ目はEthernet経由で、ドライバとIPアドレスは正しく設定したにもかかわらずHMIへpingが通らず接続できなかった。3つ目はUSB-シリアル変換アダプタ経由のシリアル接続で、COMポートの設定をHMI側と全て一致させたが接続できなかった。投稿者は他のAB製HMIでこうした問題に遭ったことはなく、今回のものが扱った中で群を抜いて古い機種だと述べている。
情報源 r/PLC weekly top (2026/07/24) /
出典を読む ↗ + TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + この投稿の価値は解決策ではなく「3経路とも塞がる機種が実在する」という事実そのもので、これは客先の旧設備を預かる立場なら見積もり段階で効く情報だ。最初の一歩は、自分が保守を受けている設備のHMI型式を棚卸しして、10年以上前の機種にマークを付けること。そしてその機種について、次の定期メンテのタイミングで「今バックアップが手元にあるか」を確認する。無ければ、装置が動いている今のうちに吸い出す——壊れてからでは、この投稿と同じ状況になる。費用はゼロ、作業は1台あたり30分程度。次の段階は、吸い出せた機種と吸い出せなかった機種を台帳に分けて、後者を更新提案の対象リストにすること。「壊れたら復旧できません」は客先に更新予算を通す最も強い根拠になる。コスト感として、HMI単体更新は機種にもよるが数十万円規模、画面を作り直すエンジニアリング費が別途乗る。注意点は、旧機種のUSBポートがキーボードは認識するのにストレージを認識しないのは珍しくないこと——ポートが生きていることは転送できることを意味しない。最後の砦は当時の開発PCと開発ソフトが社内に残っているかなので、古い設備を抱えているなら、当時のPCを1台廃棄せずに置いておく判断も現実的な保険になる。
C
AIニュース 3 TOPICS TOPIC 09 AIニュース
OpenAIがセキュリティレビューAI「Codex Security CLI」をオープンソース化 OpenAIがセキュリティ解析用のコマンドラインツール「Codex Security CLI」をオープンソースとしてリリースした。GitHubのopenai/codex-securityリポジトリで公開されており、「SDKs and CLI for Codex Security」として提供される。OpenAIはこれまでコードのセキュリティレビューを自動化するAIエージェントに取り組んできており、今回そのコマンドラインツールとSDKがオープンソースとして誰でもダウンロードできる形になった。
+ TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + 自分でツールを書く技術者にとって、セキュリティレビューが手元のコマンドで走るようになったのは実利が大きい。最初の一歩は、自分が書いた業務スクリプト——GASの帳票自動化、Pythonのデータ整理、社内で配ったExcelマクロ——のうち、外部と通信するものだけを対象にCLIをかけてみること。特に見てほしいのは、APIキーやパスワードをコードに直書きしていないか、外部から受け取った文字列をそのまま実行していないかの2点で、個人が書いたツールで実際に事故るのはほぼこの2つ。OSS版なのでツール自体の利用料はかからないが、解析にAPIを使う構成なら従量課金が発生しうる点は導入前に確認すること。次の段階は、これを「客先に納品するスクリプト」の検収工程に組み込むこと。制御装置に付随するデータ収集スクリプトを客先ネットワークに置く場面が増えているので、納品物にレビューを通した記録が残ること自体が説明材料になる。注意点は、AIのセキュリティレビューは見落としを前提に使うこと。「CLIが通ったから安全」ではなく「明らかな穴は潰した」までしか言えない。制御系ネットワークに置くものは、この結果に関わらず社内の承認フローを通す。
TOPIC 10 AIニュース
「試験に合格しないとClaude Codeを使えない」——社内展開を制度で守る Speeeのリフォームディーエックス事業部のエンジニアが、Claude Codeをエンジニア以外の職種にも安全に広げるための取り組みを公開した。同社が作ったのは「試験に合格しないとClaude Codeを使えない」という制度で、合格ラインは正答率9割に設定されている。あわせて学習教材も自社で作成している。AIコーディングツールを非エンジニアへ広げる際のリスクを、ツール側の制限だけでなく、使う人の理解度を測る仕組みで担保しようとしている点が特徴である。
情報源 Speee DEVELOPER BLOG (2026/07/28) /
出典を読む ↗ + TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + 一人で使っている分には要らない話に見えるが、社内で「それ便利そうだから自分にも入れて」と言われたときに効いてくる。最初の一歩は、自分が普段AIツールで踏まないよう気をつけていることを箇条書き10項目にすること——客先の図面や仕様書を貼らない、実機のIPアドレスや認証情報を貼らない、生成されたコードは実機の前に必ずシミュレータで通す、といった具合。書き出す作業自体が30分で終わり、これがそのまま社内展開時の教材の骨格になる。次の段階は、その10項目を「はい/いいえ」で答えられる設問に変えて、使いたい人に先に答えてもらう運用にすること。正答率9割という基準は厳しく見えるが、逆に言えば1問間違えても使えるということで、萎縮させずに線引きだけする設計になっている。コストはゼロ(Googleフォームで作れる)。注意点は、制度を作る側が一番守らなくなること。自分が例外を作った瞬間に形骸化するので、作るなら自分も同じ試験を受ける。制御系は情報系より客先の機密の扱いが厳しいので、「AIに貼ってよい情報の線引き」は自社ルールより客先の秘密保持契約が先にあることを教材に明記しておくこと。
TOPIC 11 AIニュース
Gemini Spark が日本のProユーザーへ拡大——「やらなきゃリスト」を任せるエージェント Googleが、24時間365日対応する自分専用のAIエージェント「Gemini Spark」を日本のProユーザーにも拡大したと発表した。想定されている使い方は、誰かが代わりにやってくれればいいと思うような日常の「やらなきゃリスト」の肩代わりで、記事が挙げている例は、子どもとの忙しい毎日を送っているとGmailに届く学校からの連絡メールが埋もれてしまい、提出物の締め切りをうっかり見落としそうになる、といった場面である。
情報源 Google Japan Blog (2026/07/29) /
出典を読む ↗ + TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + 「メールに埋もれた締め切り」は学校の連絡に限らず、客先とのやり取りそのものだ。最初の一歩は、自分のGmailに来る客先メールのうち「日付が入っていて、こちらが動く必要があるもの」を1週間ぶん数えてみること。立ち会い日程、部品の納期回答、図面の承認期限あたりが並ぶはずで、これが埋もれて後手に回った経験が年に何度あるかを思い出せば、任せる価値があるかどうかは自分で判断できる。次の段階は、いきなり全メールを対象にせず、特定の1社とのスレッドだけを対象に試すこと。エージェント系の機能は、範囲を広げるほど誤検知の通知が増えて結局見なくなるので、狭く始めて当たりの精度を確認してから広げる。コストはPro相当の有償プランが前提(個人向けで月額数千円規模)なので、すでにProを契約しているなら追加費用なしで試せる。注意点が1つあり、これはメールの中身をAIが読む機能だという点。客先の図面や見積もりが添付されたメールが対象に入るので、勤務先の情報取り扱い規程と客先との秘密保持契約に照らして、業務アカウントで有効化してよいかを先に確認すること。私用アカウントで試して感触を掴んでから業務に持ち込む順序が安全。
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