ホーム / AI × FA ダイジェスト / 2026-07-20 A
制御設計 4 TOPICS TOPIC 01 制御設計
富士通、144コアCPU「FUJITSU-MONAKA」で"CPUで回すAI推論"へ — 7月からPoC開始 富士通が次世代CPU「FUJITSU-MONAKA」の戦略を明らかにした。Armアーキテクチャベースで144コア構成、2027年の市場導入をめざして開発中で、2026年7月から PoC(概念実証)を開始する予定。8〜10月には「x86サーバーなど既存製品との比較で」コスト削減効果を検証する段取り。技術的な主張は「GPU統合型では全てのAIワークロードに対応できない」という課題認識で、最適設計技術により中電力損失を保ちながら複数の異なるプロセッサで最適処理を実現するという方針を採る。とくに「CPU単体でシーケンシャルなAI推論を効率的に実行可能」という点を利点として強調している。あわせて Fujitsu Experience Day 2026(2026年7月15-16日開催)では、AIエージェント向けデータ処理技術、AIチーム自律生成技術、実店舗で検証中の店長支援AIなどを展示した。
+ TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + 制御設計者としての最初の一歩は「GPUが要る/要らない」の切り分けを自分の案件で持っておくこと。装置に載せるAIが画像判定なら GPU 前提だが、アラーム履歴の分類・稼働ログの異常検知・仕様書からの文章生成のような逐次処理は CPU で足りる可能性がある、というのがこの記事の主張の骨子。次の段階として、客先から「AI入りの装置を」と言われたときに、まず既存の産業用PCのCPUで回して様子を見る案を第一候補に置く提案書を作ると、見積りが一桁変わる。コスト感は、GPU搭載の産業用PCを新規に入れると数十万円規模の上乗せになるのに対し、既存機のCPUで回せば追加ハード費ゼロ。注意点は、この記事の段階では MONAKA はまだ PoC 開始時点で市場導入は2027年目標であること。今日買える製品の話ではないので、装置の更新計画に「2027年以降の選択肢」として書き留めておく使い方が現実的。
TOPIC 02 制御設計
プロンプトの「変更台帳」をスプレッドシート+GASで作る — AI運用の履歴管理 生成AIで問い合わせ返信の下書きを作る運用では、プロンプトを改善するたびに「誰が、何のために、どの評価を通して変更したか」を追える必要がある、という問題提起の記事。本文だけを上書きしてしまうと、品質が落ちたときに原因と戻し先を特定できない、という失敗の形を具体的に挙げている。その対策として、Googleスプレッドシートを変更台帳として使い、GAS(Google Apps Script)で運用する構成を解説している。プロンプトそのものを「コードのように版管理する」という発想で、スプレッドシートという誰でも開ける器の上でそれをやる点が実務寄り。
+ TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + これはAI返信の話として書かれているが、そのまま「設計標準プロンプトの管理」に転用できる。最初の一歩は、いま自分が GX Works のタグ表チェックや仕様書要約に使っている定型プロンプトを1つ選び、スプレッドシートに「日付・変更者・変更理由・変更前・変更後・試した結果」の6列で台帳を作ること。今日30分でできる。次の段階は、その台帳から最新版を引いてくる GAS を書いて、シートを開けば常に「現行版のプロンプト」がコピーできる状態にする。コストは Google アカウントがあれば無料、GAS も無料枠で足りる。注意点は、記事が指摘しているとおり「本文だけを上書きすると戻し先が分からなくなる」こと。台帳を作っても変更前を残さない運用にすると意味がないので、列は必ず変更前と変更後の両方を持つこと。客先固有の情報をプロンプトに埋め込んでいる場合は、シートの共有範囲にも注意がいる。
TOPIC 03 制御設計
コーディングエージェント × Git のパターン集 — 「git bisect はいつでも使える道具になった」 Simon Willison が、コーディングエージェントに Git 操作を任せるためのパターンを整理したガイド。基本形は、git init でエージェントの作業フォルダをリポジトリにする、git commit で変更を記録する、git log で「直近の変更」「直近3コミット」を読ませて前のセッションの文脈をロードする、main の最新変更を merge/rebase でフィーチャーブランチへ統合する、といったもの。とくに「Sort out this git mess for me(このGitの混乱を片付けて)」というパターンでは、マージ衝突やステージングの問題という、従来「Gitを使う上で最も難しく時間のかかる部分」だった作業をエージェントに投げている。
概要の続きを読む+ 応用として git bisect が挙げられ、コミット間の二分探索で「テスト条件が失敗する最も古いコミット」を特定させることで、bisect は「たまに使うツールから、いつでも投入できるツールへ」格上げされたと述べている。ほかに reflog による失われたコードの復旧、git reset --soft HEAD~1 での取り消し、大きなプロジェクトから「そのコードの重要な履歴を保ったまま」ライブラリを切り出す、といったパターンが並ぶ。
情報源 Simon Willison (2026/07/18) /
出典を読む ↗ + TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + 制御屋にとっての読み替えは「PLCプロジェクトの版管理を、Gitに詳しくないまま始められる」ということ。最初の一歩は、GX Works のプロジェクトを書き出したフォルダで git init だけ済ませ、あとは区切りのいいところで「今の変更をコミットして」と言葉で頼む運用にすること。コマンドを覚える必要がない、というのがこのガイドの主眼。次の段階が bisect で、これは制御設計に一番効く。「先月は動いていた装置が今は動かない、途中で誰かが何かを変えた」というときに、動いていた版と壊れている版を指定すれば、壊れた変更が入ったコミットを機械的に絞り込める。手作業なら半日の犯人探しが数分になる。コストは Git 自体が無料、エージェント側は既存の契約範囲で足りる。注意点は、ラダーのプロジェクトファイルはバイナリなので diff が読めないこと。Git は「どの版か」の管理には効くが「どこが変わったか」は GX Works の比較機能で見る、と役割を分けて使うこと。あと reset や履歴書き換えを頼むときは、必ず先にコミットしてある状態でやること。
TOPIC 04 制御設計
「AIが設備を動かす時代でも、PLCの役割はなくならない」— 守る側の設計論 制御系の現場エンジニアによる投稿。AIは最適な動きを考えられる、と認めたうえで、「ここでは動かない」「この条件では止まる」「復旧は手動確認後だけ」「非常停止は最優先」という4つを挙げ、これらの「絶対に守る条件」は人が設計してPLCで保証する、と整理している。結論として、AIが賢くなるほど制御設計は「動かす」より「守る」を設計する仕事になっていく、と述べる。AI導入論が「何を自動化できるか」に偏りがちな中で、安全側の責任分界を言語化した点が実務的。
情報源 shin_debug_ai (2026/07/19) /
出典を読む ↗ + TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + これは「客先にAI提案をするときの説明の型」としてそのまま使える。最初の一歩は、いま関わっている装置1台について、この投稿の4項目(動かない条件・止まる条件・復旧の手順・非常停止の優先)を1枚の紙に書き出してみること。書けない項目があれば、そこがAI以前に設計の穴。次の段階は、AI提案を受けたときにこの1枚を持ち出して「AIが提案するのはここまで、この4条件はPLC側で担保する」と線を引くこと。客先の安全担当を説得する材料になるし、自分の仕事が減らないことの説明にもなる。コストはゼロ、紙とペンで今日できる。注意点は、この投稿はあくまで一エンジニアの整理であって規格や基準ではないこと。実際の安全設計は機能安全の規格に従う必要があるので、この4項目は「話の入口」として使い、根拠は規格側に置くこと。
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フィールド業務 5 TOPICS TOPIC 05 フィールド業務
PLCポケットシミュレータの体験版が公開 — 登録不要、「組む→動く→壊れる」を4課題で 「PLCポケットシミュレータ」の体験版が公開された。登録不要で、開くだけで使える。内容は「ラダーを組む→機械が動く→壊れる」を体験できる4課題で、内訳は基礎3課題+検定盤1課題。関連して、別の制御系エンジニアが同じ日に、実機に触る前の練習環境について書いている。曰く「初めて装置に電気を入れるとき、ブレーカを入れるのが怖かった。正直、今でも初回通電は少し怖い」「この怖さを、新人に気合いだけで越えさせたくない」。自身が立上げ支援ツールを作っているのも、実機に触る前に損失の出ない場所で間違えて、次に何を見るかを覚えてほしいからだ、と動機を説明し、「怖さをなくすのではなく、怖くても次の一手を選べるようにしておく」と結んでいる。ツールの作り手は別人だが、実機前に安全に失敗させるという発想は共通している。
情報源 enginner_dog (2026/07/19) /
出典を読む ↗
shin_debug_ai (2026/07/19) /
出典を読む ↗ + TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + 新人・若手にラダーを教える立場なら、これは今日試す価値がある。最初の一歩は、自分で4課題を通しでやってみて、「壊れる」課題が実機のどのトラブルに対応しているかをメモすること。登録不要なので、開いて5分で判断できる。次の段階は、新人に渡す前に自分の現場の失敗事例を1つ足して「この課題のあとに、うちで実際にあったのはこれ」と接続すること。シミュレータの弱点は現場固有の癖が入らないことなので、そこは人間が埋める。コストは体験版が無料。注意点は、体験版である以上、機能や課題数は製品版と違う可能性があること。教育カリキュラムに組み込む前に、継続して使える形かどうかを確認しておくこと。それと、シミュレータで通電の怖さを消しきることはできない。立上げ支援ツールを作っている別のエンジニアが「怖さをなくすのではなく、怖くても次の一手を選べるようにしておく」と書いているとおり、実機の初回通電には必ず経験者が付くこと。
TOPIC 06 フィールド業務
工場のサイバー対策は「侵入を防ぐ」だけでは終わらない — 復旧手順まで決めておく OTセキュリティを現場側の視点で整理した投稿。攻撃や障害でPLC、HMI、上位通信が止まったときに、どの順番で設備を戻すかまで決めておくべきだ、という主張。具体的な復旧順として、プログラムを転送する、I/Oを確認する、手動動作を見る、原点と現在位置を合わせる、空運転してから1サイクル確認する、という手順を挙げている。そのうえで「バックアップがあるだけでは、設備は戻らない」と指摘し、普段の立ち上げ手順を別の人でもたどれる形にしておくこと自体が、現場側でできるOTセキュリティだと述べる。セキュリティ対策が IT 部門任せになりがちな中で、現場の立ち上げ知識が復旧力そのものだと位置づけた点が要点。
情報源 shin_debug_ai (2026/07/19) /
出典を読む ↗ + TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + 最初の一歩は、担当している装置1台について、この投稿の5ステップ(プログラム転送→I/O確認→手動動作→原点合わせ→空運転1サイクル)を自分の装置の言葉に置き換えて書き出すこと。1台なら1時間で書ける。書いてみると「原点合わせの手順が自分の頭の中にしかない」ことに気づくはずで、それが一番の穴。次の段階は、その手順書を持って、実際に自分以外の人にやってもらうこと。読んで動けなければ手順書として不完全なので、詰まった箇所を追記する。コストはゼロ、必要なのは非稼働日の半日。注意点は、この手順書はプログラムのバックアップとセットでないと意味がないこと。手順があってもプロジェクトファイルの最新版がなければ復旧できない。バックアップの保管場所と最新性の確認を、手順書の0番目のステップとして先頭に書き足しておくこと。
TOPIC 07 フィールド業務
三菱自動車がヒューマノイド参入 — 2027年量産、2030年に年産1000台 三菱自動車が2026年7月9日、スタートアップの Highlanders と MOU(覚書)を締結し、ヒューマノイドロボットの共同開発に入った。活用するのは Highlanders が開発した「HLQ Air」(移動ロボット)と「HL Human」(ヒューマノイドロボット)のプロトタイプ。用途は三菱自動車の工場内での作業で、三菱自側は「生産技術、品質管理、安全管理、保全技術などのノウハウを提供する」としている。時期は2027年に量産開始予定で、「2030年までに年間1000台のヒューマノイドロボットの量産をめざす」。投資額は記事に明記されていない。トヨタもAI学習を強化しており、自動車メーカーがヒューマノイド・フィジカルAIへ相次いで参入する動向の一環として報じられている。
+ TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + フィールドエンジニアとして注目すべきは「三菱自が提供するノウハウ」の側に、生産技術・品質管理・安全管理・保全技術が名指しで入っていること。つまりヒューマノイドは自律的に働く箱ではなく、既存の工場の安全設計と保全体系に組み込む対象として扱われている。最初の一歩は、自分の客先工場で「人がやっていて、位置決めが緩く、力の要らない作業」を3つ挙げてみること。ヒューマノイドが最初に入るのはそこで、逆に言えばその工程の周辺機器・安全柵・インターロックが将来の改造対象になる。次の段階は、その3工程の現状の安全設計(非常停止の範囲、人検知の方式)を確認しておくこと。人と機械の協働が前提になると、既存の「柵で囲って止める」設計が通用しなくなる。コスト感としては、今日の投資判断ではない。2027年量産・2030年に年1000台という規模は、日本の自動車工場全体から見れば試験導入の域なので、当面は情報収集の枠。注意点は、この記事の数字はあくまで三菱自の目標値であること。プロトタイプ活用の段階なので、計画通り進む前提で自社の設備計画を組むのは早い。
TOPIC 08 フィールド業務
「原因を調べるより部品を替えた方が早い」に賭けたくなる瞬間 — トラブル対応の手順論 装置トラブルが長引いたときの判断について書かれた投稿。復旧を焦るほど、配線を確認する前にセンサーを替えたり、一つずつ見るべき条件をまとめて変えたりしてしまう、という現場の実感から始まる。そのうえで、外れたときに厄介なのは「直らないことより、何を触ったせいで状態が変わったのか分からなくなること」だと指摘する。処方箋はシンプルで、信号を確認して条件を一つ変える、その結果を見てから次へ進む。結びは「早く直したいときほど、飛ばした手順があとで効いてくる」。同じ人物は別の投稿で、机上でいくらデバッグしても現場に入れば不具合は起きる、図面もプログラムも事前に確認していても実機ではセンサーの取付位置やワークのばらつき、機器同士のタイミングにズレが出る、として、立上げで頼りになるのは「不具合を出さない人より、出たあとに見る場所を決められる人だ」と書いている。
情報源 shin_debug_ai (2026/07/19) /
出典を読む ↗
shin_debug_ai (2026/07/19) /
出典を読む ↗ + TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + これは道具の話ではなく手順の話なので、明日の現場でそのまま試せる。最初の一歩は、客先でトラブル対応に入るときに、スマホのメモでも紙でもいいので「変えたこと」を1行ずつ記録する欄を作ること。条件を変える前に書く、が肝で、後から書こうとすると必ず抜ける。次の段階は、その記録を持ち帰って報告書に転記すること。同じ装置で次に呼ばれたときの初手が変わるし、客先にも「何を触ったか」を示せる。コストはゼロ。注意点は、この「一つずつ変える」原則は復旧時間とトレードオフになること。ラインを止めている時間が金額に直結する現場では、客先が同時変更を求めてくる場面がある。そのときも記録だけは分けて残しておけば、後日の切り分けが効く。原則を守れない状況でも、記録は守れる。
TOPIC 09 フィールド業務
「簡易的な方法でいいからやってみよう」— 治具改善をガムテープで検証した話 生産技術の立場から、現場の困りごと対応の進め方を書いた投稿。本格的な対策には時間とお金がかかるうえ、「効果がなかった」「現場が求めているものとはズレていた」ということが起こりうる、という前提から始まる。実例として、生産現場から「治具に製品を置いても安定が悪く、支えを追加してほしい」と連絡を受けたときの対応が語られる。まず治具の部材として購入済みだったクッション材をカッターナイフで切り出し、現場で治具にガムテープで貼り付けて効果を確認。作業者と改善点を議論したうえで、最終的に耐久性のある部材で支えを作成しボルト締結した。作業者からは「支えが欲しいけど、設置したことで作業性が悪くなるのかそれも事前に知っておきたいから助かった」との反応があり、投稿者は、現場は対策の効果と副作用の両方を事前に把握しておきたいのだと理解した、と書いている。
+ TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + 制御側でも同じ型が使える。最初の一歩は、客先から「この動作を変えてほしい」と言われたときに、いきなりプログラムを正式改版せず、タッチパネルの調整画面やデバイス直書きで仮の動きを作って見てもらうこと。半日で試せて、外れてもすぐ戻せる。次の段階は、現場で作業者と一緒に動かして「副作用」を聞き出すこと。この投稿の要点は効果の確認より、作業者が副作用を事前に知りたがっていたという発見のほうにある。制御でいえば「サイクルタイムは縮んだが、段取り替えが増えた」といった類。コストは仮検証ならほぼゼロ、正式改版してから戻す場合と比べると差が大きい。注意点は、仮の状態を放置しないこと。ガムテープの例が最後にボルト締結まで行っているとおり、暫定を暫定のまま残すと次のトラブルの種になる。仮検証をやるなら、正式化の期限も同時に決めておくこと。
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AIニュース 3 TOPICS TOPIC 10 AIニュース
WordPress Core に未認証RCEの脆弱性チェーン「wp2shell」— CVSS 9.8、強制アップデート発動 2026年7月17日、WordPress.org が WordPress Core に認証不要のリモートコード実行(RCE)に至る深刻な脆弱性が確認されたとして、セキュリティリリース版 WordPress 7.0.2 を公開し、対象バージョンを利用するサイトに自動更新システム経由での強制アップデートを有効化する対応を取った。2件の脆弱性 CVE-2026-63030 と CVE-2026-60137 の組み合わせで、通称「wp2shell」と呼ばれる。攻撃チェーンは、REST API のバッチ処理における検証迂回(CVE-2026-63030)と SQLインジェクション(CVE-2026-60137)を組み合わせることで、認証不要のリモートコード実行が成立するというもの。
概要の続きを読む+ 未認証RCEが成立する影響バージョンは 6.9.0〜6.9.4 と 7.0.0〜7.0.1。6.8.0〜6.8.5 は CVE-2026-60137 のみ存在するが、標準構成では外部入力経路がない。修正版は 6.8.6、6.9.5、7.0.2、7.1 Beta 2 以降。CVSS は評価機関で割れており、CVE-2026-63030 は WPScan CNA と Wordfence が 9.8 Critical、CISA-ADP が 7.5 High。対策として、修正版への緊急更新、自動更新の有効化確認、脆弱性チェッカー(wp2shell.com)による確認、緩和策プラグインまたは WAF ルールの導入が挙げられている。悪用状況は2026年7月19日時点で報告が分かれており具体的な内容は不明瞭だが、PoC が GitHub 上で公開されている。
+ TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + これはFAの話ではないが、自分の管理下にサイトがあるなら今日の作業。最初の一歩は、自分や勤務先が WordPress で作ったサイト(製品紹介ページ、技術ブログ、客先に納めた装置の情報ページなど)を洗い出し、バージョンを確認すること。6.9.0〜6.9.4 か 7.0.0〜7.0.1 なら未認証RCEが成立する範囲なので即更新。記事にあるとおり wp2shell.com のチェッカーでも確認できる。次の段階は、自動更新が有効になっているかの確認。今回は WordPress 側が強制アップデートを有効化しているが、自動更新を切っていたサイトは対象から漏れる可能性があるので、切っていないかを見る。コストはゼロ、更新自体は数分。注意点は、装置に組み込まれた社内サーバー上の WordPress を忘れないこと。工場内ネットワークにある社内Wiki的なサイトは外から見えないと思われがちだが、PoC が公開されている以上、内部に足がかりを取られた後の横展開の踏み台になる。それと、更新前にバックアップを取ること。7.0.2 への更新でテーマやプラグインが壊れる可能性は常にある。
TOPIC 11 AIニュース
Qwen Code × Ryzen AI Max+ 395 でローカルLLM環境を構築 — 実測 10〜11トークン/秒 深圳オフィスのローカルAI端末として、Ryzen AI Max+ 395・メモリ128GB の Windows 11 PC に、中国国内から VPN なしで利用できる Qwen Code を構築エージェントとして使い、環境を組んだ記録。ハード構成は CPU が AMD Ryzen AI Max+ 395、GPU が AMD Radeon 8060S(gfx1151アーキテクチャ)、128GB の統合メモリのうち 96GB を GPU に割り当て、内蔵2TB SSD。動かしたモデルは Qwen3-32B-Instruct の Q4_K_M 量子化版で約18.4GB、ModelScope 経由でダウンロードし速度は2〜3MB/s、約2時間を要した。
概要の続きを読む+ Ollama への登録は Modelfile で GGUF を指定し num_ctx 8192 を設定して ollama create で作成。動作は「22GB、100% GPU動作、コンテキスト8192」として確認された。生成速度のベンチマークは、Ollama ROCm が 10.01トークン/秒、llama.cpp Vulkan が 11.41トークン/秒。初期測定で出た 2.74トークン/秒は初期化時間の影響が大きく、ウォームアップと複数回実行で上記の値を確認したとしている。単に Qwen を動かしただけでなく、Windows の監査、モデル取得、Ollama への登録、GPU動作確認、バックエンド比較まで進めた記録になっている。
情報源 TAKASU Masakazu / note (2026/07/18) /
出典を読む ↗ + TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + 制御屋にとってのローカルLLMの価値は、速度ではなく「客先の図面やプログラムを外に出さずにAIに読ませられる」こと。最初の一歩は、いま自分がクラウドのAIに貼れずに諦めている情報を書き出してみること。客先の仕様書、装置のラダー、トラブル報告書あたりが該当するはず。それが業務の中で頻繁に起きるなら、ローカルLLMを検討する理由になる。次の段階は、この記事の構成を目安に見積もること。統合メモリ128GBクラスのミニPCは現状20〜30万円規模、そこに 32B クラスのモデルを載せて 10〜11トークン/秒。これは体感でいうと「読める速度で文章が出てくるが、待てるほどではない」水準なので、対話には向くが大量バッチには向かない。注意点は、この記事の数値は Qwen3-32B の Q4量子化という特定条件のものであること。もっと小さいモデルなら速く、大きければ遅くなる。それと、社内に持ち込む前に、モデルのライセンスと、客先との秘密保持契約でAI利用がどう書かれているかを確認すること。ローカルで動かせば契約上問題ないとは限らない。
TOPIC 12 AIニュース
Fable 5 が Max 標準に、中国発 Kimi K3 が主要モデル超えを主張 週刊のAIニュースまとめより。Fable 5 が7月20日から Max プランの標準モデルになること、および中国発の Kimi K3 が Fable 5 / GPT 5.6 Sol を超えるとされることが、今週のトピックとして取り上げられている。AIエージェント関連の動向として Kimi K3 の登場が筆頭に挙げられている。
+ TAKE IT TO THE FIELD 現場での活用アイデア + モデルの世代交代は、こちらが何もしなくても契約プラン側で切り替わることがある、というのが実務上の注意点。最初の一歩は、自分が使っているAIサービスのプランで「標準モデルが変わる」通知が来ていないか確認すること。今回は7月20日、つまり今日からの話。次の段階は、モデルが変わったあとに手元の定型プロンプトの出力が変わっていないかを確認すること。軸Aのトピック2で挙げた「プロンプトの変更台帳」がここで効く。プロンプトを変えていないのに出力が変わったなら原因はモデル側、と切り分けられる。コストはプラン内なので追加ゼロ。注意点は、「上位モデルを超えた」という主張と、自分の業務での使い勝手が一致するとは限らないこと。この記事は週次のニュース紹介であって、日本語のFA用語の扱いや長文仕様書の要約精度が良いかどうかは別の話なので、乗り換えを検討するなら自分の実業務のプロンプトで比べること。
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